薬を使わずに治療する。アトピー性皮膚炎は蔡先生にご相談ください。サイトマップ

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皮膚病はもっとも一般的な病気の一つです。
生まれてからの何らかの皮膚の異常が起こったことが一度もないという人はいないでしょう。
皮膚病とまでいかなくても、肌が荒れた、吹き出物ができたといった経験は、誰にでもあるはずです。
なぜ、皮膚病や皮膚の異常が多いかというと、皮膚は体の状態がもっともあらわれやすい部分だからです。
肌の状態に敏感な女性なら、寝不足が続いたり、疲れがたまってくると、肌が荒れる、化粧ののりが悪くなるといった肌の変化を実感することでしょう。
男性でも、仕事が忙しくて過労気味のときには、ひげを剃ったときにカミソリ負けしやすくなったり、吹き出物ができたりしがちです。
また、胃の調子が悪くなると肌の状態も悪くなるように、内臓の不調はすぐに皮膚に反映されます。
皮膚の異常は体が発する要注意信号なのです。
肌が荒れてきた、皮膚がかゆいといったときには、黄色の信号が灯ったと考えて、生活習慣や健康状態を見直すべきです。
黄色信号を無視して、そのまま突っ走ってしまったら、信号はすぐに赤に変わって、取り返しのつかないことになりかねません。


中年と呼ばれる年代になると、冬場に肌が乾燥して、かゆみが出るドライスキンの症状を訴える人が多くなります。
ドライスキンの原因として、皮膚に分布する皮脂腺からの皮脂の分泌が加齢によって衰えてくることがあげられていますが、もっと大きな原因は、体のなかに毒がたまったことです。
40代、50代は男女ともに、社会的にも個人的にも重要な節目を迎え、変化も多く、充実しているとともにたいへんな時期でもあります。
肉体的にも精神的にも疲労や
ストレスがたまりやすい年代です。
また、子供の頃からすこしずつたまってきた体のなかの毒が、許容量いっぱいに近づきつつあるときでもあります。
中高年のドライスキンは、毒が大分たまってきて、このままでは病気になってしまう危険があるよ、という体からのサインなのです。
このサインに気づいて、体のなかの毒を排泄して、減らす努力をした人は、大きな病気をすることなく、健康な生活が送れますが「春になればよくなる」と軽く考えて、毒がたまるにまかせた生活を続けていたら、いつかかならず病気になります。

季節の変わり目や冬になると、
体に蕁麻疹が出るという入も少なくありませんが、これもドライスキンと同じで、毒がたまっているという体からの黄色信号です。
何年も、あるシーズンになると蕁麻疹が出るということを繰り返しているなら、すぐにも体内の毒を減らす必要があります。
そのまま放置していたら、近いうちに内臓などの病気を起こすか、アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬といった深刻な皮膚病に移行することはまず間違いありません。
私たちは体にたまった毒を排尿や排便、発汗などによって排泄しています。
しかし、毎日掃除していても、すこしずつ塵やホコリがたまっていくように、、毒は体にたまっていきます。
とくに、生まれもって悪因子のある場所には、掃除のしにくい家具の後ろや部屋の隅と同じで、いつしか毒がたくさんたまりがちです。

運動不足や、ストレス過刺過労などに陥った体は、自浄作用がうまく働かなくなっていて、長いあいだ掃除をしない家のように、体のあらこちにクモの巣が張り、綿ボコリがたまったように、毒がたまっています
このような状態になったときに、体にあらわれるサインが皮膚の異常なのです。
いわば、大掃除の合図のようなものです。このときに決断して大掃除をすれば、体のなかは毒が減ってきれいになり、また快適に過ごせます。
しかし、大掃除をしなければ、たまったゴミにカビが生えて悪臭を放ち、しまいには柱や床が腐って家が傾いてしまうように、体のあちこちにガタや病気が起こります。
黄色信号の皮膚の異常は、それが皮膚病の段階に進んでいたとしても、まだまだ初期ですから、治療するのは簡単で、すぐに治ります。
そのまま放っておいて、アトピー性皮膚炎や乾癬になってしまったら、治療するには時間も根気もお金もかかります。
体のサインに気づいて、すぐに
毒掃除をし、皮膚の異常を治してしまうか、それとも、そのまま見過こしてしまうか、最初にどう対処するかが、その後を大きく左右します。
 

私たちにとってひじょうに身近な皮膚病の代表が、ニキビでしょう。
「ニキビは青春のシンボル」といわれることもあるように、15歳から25歳ぐらいの、思春期から青春期の若い人に多く見られます。
「ニキビが皮膚病?」と思うかもしれませんが、正式には尋常性ざ瘡という立派な皮膚病です。
ニキビは面ぽうと呼ばれる脂肪の塊(かたまり)ができるのが基本的な症状ですが、脂肪がおもな白いもの、膿を持った黄色いもの、血のたまった赤いものなど、その人の体質などによって、症状に違いがあります。
ニキビは若い人の約8割には、程度の差はあっても見られるもので、ところどころにできるぐらいであれば、自然に治ってしまいますが、顔一面にできるようになると、なかなか治らず、あとがいつまでも残ることもあります。
顔中にニキビができた若い女性にとっては、「青春のシンボル」と片付けられない深刻な問題です。
ニキビができるメカニズムは、新陳代謝が活発な思春期、青春期には皮脂の分泌も活発になり、皮脂腺が汚れなどによってふさがってしまうために皮脂がたまって、ニキビになるといわれます。
また、思春期は男女ともにホルモンの分泌が活発になるためにホルモンバランスが崩れやすく、それが、ニキビのできる原因とも考えられています。
しかし、私は、ニキビは体のなかに毒がたまったことによってできると考えています。
毒の出口としてニキビが作られるのです。
肉や脂っこい料理をたくさん食べたり、寝不足が続いたとき、運動不足の場合などにニキビができやすいのは、そうした生活によってたくさんたまった毒をだそうとする体の作用によります。
ニキビができやすい体質の人は、顔だけでなく、胸や背中などにもニキビがでることがあるようです。そうした体質の人は、ニキビが治りにくい傾向があり、とくに女性では、深刻に悩んで、いろいろな治療法を試みるケースも見られます。
たしかに、ひどいニキビは本人にとっては大きな悩みでしょうが、思春期にニキビができる人は正常な体質の持ち主なのです。
ニキビができるのは、体のなかの毒素を一カ所に集めて出そうとすることができる体質だからです。
ところが、ニキビができない人は、毒素を一カ所に集めることができないために、皮膚の広い範囲に症状が出る皮膚病になる危険がひじょうに高いのです。
ニキビが顔中にできるということは、それだけ体のなかに毒がたまっているからですが、それだけ毒がたまっている人が、ニキビができない体質だとしたら、アトピー性皮膚炎になることはまず間違いありません。
ニキビと並んで非常にポピュラーな皮膚病が水虫です。
水虫はかつて男性に多いとされていましたが、近年は、女性、とくに若い女性のあいだにも多くなっていて、人にいえず悩んでいる女性も少なくないといわれます。
水虫は都市生活者に多く、現代病の一つで、中国では水虫のことを香港脚というほど、香港には慢性的な水虫で悩む人が多くなっています。
一説によれば、香港に住む人の約七割が水虫にかかっているともいわれるほどです。
水虫は真菌の一種である白鮮菌が原因で、都市生活者に水虫が多いのは、長時間靴を履いた生活をすることで、足、特に指のあいだがムレて不潔になり、白鮮菌が繁殖しやすい環境が作られるためといわれます。
若い女性のあいだで水虫が増えているのも、ナイロン製のストッキングが普及したことによって、足がムレやすくなったからだと考えられています。
しかし、私は水虫もニキビと同じように、体のなかに毒がたまることが原因で起こる皮膚病で、毒の出口として水虫ができると考えています。
都市生活者に水虫が多いのは、都市生活者ほど不規則な生活になりがちで、ストレスも多く、仕事に追われて疲れもたまり、体の浄化作用がうまく機能しなくなり、毒がたまりがちだからです。
香港に水虫が多いのも、経済が急成長した香港では、高度成長期の日本人サラリーマンも顔負けというほど、ビジネスマンたちは仕事中心の生活を送っていました。
朝から深夜まで働きづめで、食事は不規則でしかもスタミナをつけるため肉食に偏りがち、ストレスはたまり、寝不足で過労になるというように、体にどんどん毒がたまっていく典型的な生活です。
こうした生活によって毒がたまった人たちが、続々と水虫になったのです。
日本で若い女性に水虫が増えているのは、働く女性が増えて、食事は外食やテイクアウト、コンビニ食などが多くなり、仕事や対人関係でのストレスも増えたことで、男性と同じように毒がたまるようになったためです。
ニキビも水虫も毒がたまったことが原因になっているのですから、毒をためないような生活をし、同時に毒を排泄することが治療法になります。
とくに、食生活の見直しは不可欠です。
ファーストフードなどは論外で、肉食を控え、穀類と野菜を中心の食事に改め、休養を充分に取って、ストレスや疲労を解消するようにしていけば、ニキビも水虫も治すのは難しくありません。

アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、脂漏性皮膚炎、掌せき膿疱症など、すべての皮膚病は体のなかに毒がたまったことが原因によって起こると、私は考えています。
私たちは生きているかぎり、何かを食べていかなくてはなりません。
食べ物を食べれば、そのなかには毒も含まれています。
人間には自浄作用があり、毒を排泄し、たまり過ぎないようにしていますが、体のバランスが崩れると、自浄作用がうまく働かなくなり、体に毒がたまっていきます。
体のなかの毒が、ある一定量を超えてたまってくると、体に異常がでてきます。
皮膚病は、それらの毒によって起こる体の異常、病気のなかでも最も最初に起こるもので、皮膚のかゆみや湿疹は、体に毒がたまっているというサインであると同時に、毒をだそうとする排泄作用でもあります。
皮膚病はすべて兄弟のような関係にあって、原因は体の中にたまった毒です。
さまざまな皮膚病の症状があるのは、体内の毒素の量が多いか少ないか、毒がどこにたまっていて、どんな場所にでるかによって違ってくるだけなのです。
アトピー性皮膚炎と尋常性乾癬は、皮膚病のなかでも治療の難しいものですが、西洋医学では二つをまったく違う皮膚病としてとらえています。
しかし、私はアトピーと乾癬の違いは、体のなかにたまった毒の作用の仕方が違うことによって、症状が違ってくるだけだと考えています。
アトピーの特徴は、毒が体のなかで動き回り一カ所にとどまっていないことです。
そのために激しいかゆみが起こります。
多くの医師が、アトピーの患者に運動や飲酒を控えるように指導するのは、運動や飲酒によって血液の循環がよくなると、毒も激しく動き回るために、かゆみが激しくなるからです。
一方の乾癬は、毒が体のある部分に集中して動き回りませんから、アトピーのように激しいかゆみはでないのです。
皮膚病のなかには、非常に近い、兄弟というより親子といってもいいような関係にあるものもあります。
その代表的なものが、掌せき膿疱症と水虫です。
掌せき膿疱症は、天疱瘡(てんぽうそう)、ヘルペスとひじょうに近しい兄弟関係で、膿の濃い、薄いが病名の違いになっていて、掌せき膿疱症がもっとも膿が濃く、天疱瘡、ヘルペスは薄くなっていますが、この違いは患者の体質によるものです。
水虫は真菌が原因になっているのに対Lて、掌せき膿疱症は菌が原因になっておらず、しかも、出きる場所は膿疱症が手のひら、足の裏とその周辺、水虫は足の裏、足の指の間などに多く、手の平にはできません。
そのため、西洋医学では水虫と掌せき膿疱症は別な病気と考えられていますが、水虫は軽い膿疱症であり、水虫がひどくなれば膿疱症になると私は考えます。
中年男性などによく見られるフケは、脂漏性皮膚炎とも近い関係にあります。
頭皮を清潔にしていてもフケが大量に出る、いわゆるフケ症は脂漏性皮膚炎の症状が頭皮にでたものである可能性があります。
また、フケが乾癬の前段階として表れるケースもあり、そのまま放置していくと、肘、膝などの皮膚の厚い場所にまず乾癬がでて、徐々に背中や腹などの皮膚の柔らかい場所に広がっていくケースがよく見られます。
この場合、乾癬が皮膚の厚く固い場所に、軽い症状としてあらわれたのが、フケであると考えられます。
一方、体質の違いが如実に表れる、近くて遠い関係にあるのが、尋常性ざ瘡、いわゆるニキビとアトピー性皮膚炎だと考えています。
アトピーもニキビも毒を排泄するために発症するのは一緒ですが、毒を集中させて排泄することができる体質の人はニキビがたくさんでき、毒を集中して排泄させられない体質の人はアトピーになります。
ですから、思春期、青春期にニキビができた人は、アトピー性皮膚炎にはなりにくいといえます。
逆に、ニキビができやすい年代にまったくニキビに悩むことがなかったという人は、アトピーになる危険が高いということになります。
アトピーに悩んでいる人にニキビができるようになったら、それは体質が変わりはじめたということで、アトピーがよくなる兆しであると考えられます。
このように、すべての皮膚病は体内にたまった毒が原因であり、その人の体質などによって、違う症状が表れるだけなのです。
そのため、軽度の症状が表れたときには、そのままの生活を続けていたら、もっとひどい症状の皮膚病になるという警告であると受け止めなければなりません。
水虫ができやすい人は掌せき膿疱症に、フケのでる人は脂漏性皮膚炎や乾癬になる恐れがあるということです。

アトピー性皮膚炎(皮膚病)になったら、医者にかかっても薬を塗ってもいけない

あなたは皮膚病になったことがわかったら、どうするでしょうか。
多くの人が皮膚科に行って専門医に診察してもらい、薬を処方してもらおうと考えるか、薬局やドラッグストアに行き、治療薬を買ってくるのだろうと思います。
しかし、私からのアドバイスは「
皮膚病になったら、医者に行ってはいけないし、薬を塗ってもいけない」です。
「医者でありながら、何をいっているんだ」と思う人もいるかもしれませんが、病院で処方される薬にしろ、薬局で売られている薬にしろ、
皮膚病の治療には根本的には何の役にも立ちません
それどころか、かえって症状を悪化させ、皮膚病を治りにくくさせてしまう危険が大きいのです。
何度も繰り返していますが、皮膚病の原因は体のなかに毒がたまっていることです。
その
毒が一定量以上たまったときに、金属や植物、動物、食品、紫外線などがきっかけを与えて、皮膚病が起こります。
皮膚病の症状が起こった部分の皮膚に薬を塗って一時的にかゆみや炎症を抑えても、それはあくまでも一時しのぎでしかありません。
皮膚病を治そうとするならば、その根本原因である体のなかの毒を排泄し、減らすこと以外にないのです。
その毒を減らすことをせずに、むしろ
毒を増やすことにもなりかねない薬を使っても、皮膚病がよくなるはずがないでしょう。
皮膚病になったら、皮膚にあらわれた症状には目をつぶって放っておくのがもっとも賢明です。
そして、皮膚病のおおもとの原因である、体のなかにたまった毒を排泄することを考えるべきです。
湿疹や紅斑を放っておけば、かゆみが続いて、つらいかもしれません。
しかし、体のなかの毒が減っていけば、皮膚の症状は次第に治まっていき、湿疹やかゆみもなくなっていくものです。
それまでの辛抱だと考えて、薬を使うことを我慢するのです。
最終的には、それが皮膚病をもっとも早く根本から治す方法です。
皮膚病はどんなものでも、
最初は虫にさされた程度の湿疹ができる軽いものです。
この段階であれば、
生活習慣や食事を見直して、体に毒がたまらないようにするとともに、適度な運動などで汗をかく、水分をたっぷりととって排尿をよくする食物繊維の摂取量を増やして便の量を多くするといったことで、体のなかから毒が排泄されやすいように心がければ、皮膚病を治すのはそんなに難しいことではありません。
皮膚病については、あまりにも多くの間違った常識がまかり通っています。
皮膚病は治療をせずに放っておくと、どんどん悪くなるというのもそうです。
放っておいて悪くなるのは、本人が皮膚病になったことに対して無関心で、皮膚に異常があらわれる原因となった毒がたまる生活を改めようとしないからです。
そのために、毒は更にたまっていき、皮膚病が悪化していくのであって、皮膚にあらわれた症状を放っておいたことが、悪化させた原因ではないのです。
また、皮膚病を放っておいて、他人にうつしてしまったらどうしようと心配する人もいるかもしれませんが、そのような心配はいりません。
接触によって感染する菌が発症のきっかけとなるような一部のものを除けば、ほとんどの皮膚病は他人にはうつりません。
自分の体のなかで、ほかの場所へと広がっていくだけです。
皮膚病は体のなかにたまった毒を排泄するために皮膚に症状が起こっているのですから、基本的には
他人にはうつらないのです。
菌が発症のきっかけとなる皮膚病であっても、相手が体のなかに毒がたまっていて、しかも、その皮膚病が起こる因子を持っていなければ、たとえ接触したとしても発病することはありません。
皮膚病になったら、症状には目をつぶって、体の中の毒を出すことを考える、これには例外はありません。
湿疹や蕁麻疹であっても、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬であっても一緒です。
違いは、軽い湿疹であれば、体のなかの毒が少ないために治るのも早く、
アトピーや乾癬は毒の量が多いために、治るまでに時間がかかるということです。

皮膚病のなかには、かゆみをともなうものが少なくありません。
ほとんどの医師は、かゆいところをかくことはよくないとして、かゆみを抑えるために、塗り薬や内服薬を処方します。
かいてはいけないという理由として、傷になる、傷ついたところから雑菌がはいって化膿する恐れがあるといったことがあげられています。
しかし、私はかゆみがあればかけばいいと考え、患者さんにもそう指導しています。
皮膚のかゆみは、体のなかにたまった毒を排出しようとする作用なのですから、その毒をかくことによって、かき出してしまえばいいのです。
体のなかに毒がはいったら、その毒をまずだそうとするのが普通です。
毒蛇に咬まれたら、傷口から毒を吸いだして、体にはいる毒をすこしでも少なくすることが応急措置として有効であることは昔から知られていました。
虫に刺された場合も、すぐに刺された場所を指先でつまんで、虫の毒を絞りだしてしまうことが、アウトドアのファーストエイド法とされています。
蚊のような刺されたあとがかゆい程度ですむ虫ならともかく、蜂やもっと強い毒を持ち、刺された場所が腫れあがり、高熱を出しかねないような虫に刺されたときには、毒をだしてしまうことが症状を軽くするには欠かせません。
皮膚病も同じで、かゆみは毒がそこに集まっていて、でようとしているために起こるのですから、かいて毒をだしてやることがいちばんです。
傷口に膿がたまって腫れたときに、切開して膿をだすのと同じです。
かいていると、血がにじんでくることもありますが、血がでることは悪いことでのありません。
かゆい場所をかいてでてくる血は、毒がたくさん含まれた悪血、悪い血ですから、だしてしまったほうがいいのです。
ニキビが潰れると、脂肪や膿に混じって、濁った色をした血がでてきますが、あの血と一緒で汚れた血なのですから、体のなかに残っていてもいいことはありません。
歯槽膿漏などで歯茎が腫れると、歯磨きのときに歯ブラシの刺激によって出血することがあります。
普通のブラッシングででるような血は、悪血だからだしてしまったほうがいいと考える歯科医もいます。
かゆい場所をかいてでてくる血も、基本的に同じで、でるべくしてでてくるものなのです。
血がでてきたあとは傷になりますが、汚い指でかいたのでなければ、雑菌がはいって化膿する心配はありませんし、跡が残るようなこともありません。
小さな子供の場合、加減がわからないのではと心配するかもしれませんが、傷になってそれ以上かいたら痛くなるようであれば、自然にかかなくなります。
かゆみは毒がでようとしているから起こるのです。
でようとしている毒はだしてやればいいのです。
我慢して、毒がでるのを抑えてしまうのではなく、かいて毒がでるのを助けてやる、これが皮膚病のためにもなると考えればいいでしょう。

皮膚病になっても病院に行くことは考えずに、体のなかにたまった毒をだすことを心がけるべきだといいましたが、いま病院で治療を受けている入も、すぐに治療を受けるのをやめるべきです。
いまの西洋医学では皮膚病を治すことはできないのだから、病院に通って治療を受けることは時間とお金のムダです。
それどころか、治療を受けることによって皮膚病がさらに悪くなるケースが非常に多いのです。
私のクリニックでは、これまでアトピー性皮膚炎や尋常性乾癬の重症患者を7000人以上も治療してきました。
患者さんが最初にクリニックに診察を受けにやってきたとき、必ずこれまでどんな治療を、何年ぐらい受けてきたかを質問します。
「いろいろな薬を使ったのに、ちっともよくなりませんでした」、「いくつも病院を変えて治療を受けたのに、ひどくなる一方で」といった答えが返ってくると「これは時間がかかるな」と思いますし、患者さんにもそう伝えます。
なかには「最初は病院に行ったのですが、ちっともよくならないので、あきらめてもう何年も何の治療もしていませんでした」という患者さんもいます。
こうしたときには「この人はすぐに治るかもしれない」と思います。
また、クリニックにきた患者さんには、必ず「いま受けている治療、使っている薬はすぐにやめてください」といいます。
もし、どうしても病院での治療や薬を続けたいという患者さんがいたとしたら「どうしても私の指示に従ってもらえないのであれば、申し訳ありませんが、治療はできません」と言わざるを得ないでしょう。
現在、多くの病院で行なわれている皮膚病の治療、使われている薬は、かゆみや湿疹、炎症などの症状を一時的に抑えているだけで、皮膚病そのものを根本的に治す効果は全くありません。
それどころか、皮膚病は治療を受ければ受けるほど、薬を使えば使うほど悪くなります。
これまでたくさんの患者さんをみてきた経験からも、病院での治療を長く受けてきた人ほど、薬をたくさん使ってきた人ほど、症状が悪化しているケースが多く、改善するまでに時間がかかります。
はっきり言ってしまいますが、いまの西洋医学の治療法ではどんな皮膚病も治すことはできません。
現代西洋医学では、科学的に皮膚病をさまざまな角度から研究、分析していますが、なぜ皮膚病が起こるのかというもっとも根本的で、重要なことは解明されていません。
たとえば、アトピー性皮膚炎は免疫機能の異常が原因になっていると、最近では考えられるようになっています。
しかし、その免疫異常がなぜ起こるのか、どうすれば免疫の異常反応を正常に戻すことができるのかはわかっていないのですから、アトピー性皮膚炎の根本的な治療法があるはずがありません。
いまアトピー性皮膚炎の治療法とされるものは、アトピー性皮膚炎を治すのではなく、かゆみや炎症などの症状を一時的に抑えるだけの、治療法とはいえないものです。
これはアトピー性皮膚炎だけでなく、すべての皮膚病について同じことがいえます。
皮膚病がどうして起こるのかという根本的な問題ではなく、皮膚にあらわれた症状に注目し、それを抑えるにはどうすればいいかだけを考えているのが西洋医学なのです。
そんな西洋医学の治療を何年、あるいは何十年受けても、皮膚病が完治することはありえないのは当然です。
さまざまな化学薬品を処方され、使い続けるために、それらの化学薬品の成分が体のなかに毒となってたまっていき、体内の毒がさらに増え、皮膚病の症状は悪化してしまいます。
病院での治療で皮膚病がよくならない、悪化する一方だということから、民間療法を頼る人もいますが、私の知るかぎり、民間療法で皮膚病を完治させることができるものはありません。
民間療法のなかには「副作用がない」「みるみる皮膚病がよくなる」といった宣伝文句を謳っているものもありますが、眉唾と考えたほうが安全です。
病院で処方される薬と同じ成分が含まれたものを、まったく成分の違う、安全性の高い薬として売ったり、ほとんど効果がないとしか思えない成分を混ぜて特効薬かのように売る詐欺まがいの民間療法、民間薬もあります。
こうした民間療法で皮膚病が治るはずはありませんし、皮膚病が悪化するだけでなく、体のほかの部分にまで害が及ぶ危険さえあるかもしれません。
皮膚病を治すために、病院を何軒も回ったり、いろいろある民間療法に頼っても意味のないことです。
治療をするほど、薬を使うほど皮膚病は悪化します。
何度もいうように、皮膚病を治すには、体のなかにたまった毒をだすことしか道はありません。
食生活を見直すなど、体内の毒を減らすことをせずに病院や薬に頼るのは、自ら皮膚病を悪くしているとしかいえません。いま病院で行なわれている治療法も、使われている薬も、さらには民間療法も、皮膚病を悪化させることはあっても、治すことはないのです。

いま病院で行なわれている皮膚病治療の主流は、薬を使ったものです。
薬には内服薬もありますが、外用薬も多く使われています。
よく知られているステロイド剤にも内服用と外用があります。
一方、薬局、ドラッグストアなどで販売されている皮膚病の薬の多くが外用薬、いわゆる塗り薬です。
虫刺されの薬と同じように、皮膚の炎症やかゆみを抑える成分を含んだ薬で、塗れば一時的にかゆみや炎症は治まりますが、皮膚病を根本から治すことにはなりませんから、薬の効果が消えれば、また症状があらわれます。
そこで、また薬を塗るという繰り返しになるのです。
蚊に刺されたときのことを考えるとわかりやすいかもしれません。
蚊に刺されると、刺された場所が腫れて、かゆくなるのは、蚊が刺すときに毒をだすからで、その毒によって炎症が起こります。
蚊に刺されてかゆくなったときに塗るかゆみ止めは、かゆみの原因である毒を消したり、毒を分解したりするものではなく、炎症とかゆみを抑えるものですから、塗ってしばらくはかゆみが治まっていますが、数時間するとまたかゆくなります。
そのため、蚊の毒が体のなかで分解されて、炎症が消えるまで、何度もかゆみ止めを塗る羽目になります。
しかし、まえにもいったように蚊に刺されたときに、すぐに蚊の毒をだしてしまえば、たとえ炎症やかゆみが起こったとしても、それはごく軽くてすみ、放っておいてもすぐに消えてしまいます。
皮膚病の治療も、かゆみや炎症を抑えるために薬を塗り、薬の効き目がなくなったら、また塗るという繰り返しをするのではなく、かゆみや炎症をもたらしている皮膚病の原因である毒をだすのでなければ意味がありません。
抗炎症薬などを塗れば、炎症もかゆみもそのときは消えるために、皮膚病そのものもすこしずつでもよくなっているように感じるかもしれませんが、けっしてそんなことはありません。
かゆみとなって外にでようとしている毒をかいてでもだしたほうがいいのに、そこに薬を塗ってコーティングしてしまえば、毒を体の外にだすことはできません。
いつまでもその場所にとどまって、かゆみや炎症をもたらし続けます。
いま皮膚病に悩んでいて、かゆみや炎症を抑えるために塗り薬を使っているならば、すぐにやめる必要があります。
皮膚病を治すには、塗るのではなくて、皮膚からでようとしている毒をだす、剥がしてやることこそが重要なのです。
毒をだす方法として、入浴はひじょうに効果的です。入浴は皮膚病によくないと考えているとしたら、それはとんでもない間違いです。
ニキビを治すには、顔をきれいに洗って清潔にしておくことがたいせつですし、化粧は寝るまえにていねいに洗い落とすことが肌をきれいに保つポイントなのですが、それと同じことなのです。
ゆっくりと風呂にはいれば、汗をかいて、汗と一緒に体内の毒も排泄されるため、皮膚病の治療には効果があります。
それに加えて、全身を刺激が強くなりすぎない程度の強さでていねいに、よく擦ることで、皮膚からでようとしている毒を擦りだしてやることもできるのです。
皮膚病を治そうとするなら、あるいは皮膚病を防ぐには、毎日、かならず入浴して、タオルで体をていねいにこすることが欠かせません。
また、まえにも説明したように、かゆかったらかいてしまってかまいません。
ガンを治そうと思ったら、体のなかからガン細胞を完全になくしてしまわなければならないのと一緒で、皮膚病を治すには、原因となっている毒素をださなければなりません。
わざわざ薬を塗ってコーティングして毒をでにくくしてしまうのは、もってのほかということになります。

痛ましいアトピー患者の悲鳴

私のクリニックには、これまで数多くのアトピー性皮膚炎の患者さんが治療に訪れました。
その患者さんたちに最初に会い、話を聞くときは、いつも痛ましい気持ちでいっぱいになります。
アトピー性皮膚炎の患者さんで、ほかの病院などで治療を受けたことがないという人はまずいません。いくつもの病院、それも評判のいい皮膚病の専門病院や有名な大学病院、名医といわれる医師のいる病院などをいくつも回って治療を受けながらアトピーは悪化する一方で、藁にもすがるような思いで私のクリニックにやってくるケースがほとんどなのです。
そうしたアトピーの患者さんたちは、最初に診察にきたとき、私のクリニックで治療をして自分の病気が治るとは信じていません、私が「すこし時間がかかるかもしれないけれど、治療を続けていけば治りますよ」といっても、なかなか本気にはしてくれません。
なかには「先生、本当に治るんですか?もし、先生が本当に治してくれたら、私、1000万円でも払います。だから、治してください」という人もいます。
この言葉の裏には「アトピーを何とかして治したい。治るのならどんな治療でも受けるし、お金は問題ではない。でも、きっと治りっこない」という気持ちが隠されています。
そして、このどんなことをしても治したいけれど、治るはずがないという願いとあきらめが入り交じった気持ちは、アトピーに苦しみ続けてきた人たちにはみな共通しています。
アトピー性皮膚炎になった人は、最初はきっと治ると信じて
病院に行き、医師にいわれるままに治療を受け、薬を使います。
しかし、アトピーはちっともよくなりません。それどころかかえって
悪くなります。
すると、
医師は薬を変えます。でも、効果はすこしもあらわれません。
それを何度か繰り返すうちに、医師がだんだん信じられなくなって、病院を変えますが、新しい病院でも結果は同じで、また病院を変えることになります。
こんなことを何度も続けているうちに、医師や治療に対して失望と不信が募っていき、何も信じられなくなっていくのです。
それでも、心の底には「今度こそ治したい。治ってほしい」という願望があります。
この、一つの気持ちのあいだで、揺れ動いて、自分でもコントロールできない、パニックのような精神状態になってしまいます。
アトピー性皮膚炎の患者さんのなかには、
人間不になっている人もいます。
病院に、医師に、さらには民間療法に裏切られ、何を信じていいのかわからなくなり、ついには誰も信じられなくなってしまうのです。
また、人間や社会に対しての不信感が募り、同時にアトピーと薬の副作用によってすっかり変わってしまった自分の容貌や皮膚を気にして、家から出ることができなくなってしまうケースもあります。
アトピーの苦しみ、病院や医師への、不信感に悩んでいるのは、患者さん本人だけではありません。

家族も一緒です。長年、アトピーの治療を受け続け、いろいろな病院、治療法を試していれば、経済的な負担も軽くはありません。
また、精神的に不安定になることもある患者さん本人に対する気遣いもたいへんでしょう。本人ばかりでなく、家族も多くの犠牲を払わされているのです。
このように、医師や治療に対する不信感が高まっている患者さんが、私の「治りますよ」という言葉を信じられないのは無理もありません。
私のクリニックで治療を受けて、アトピーを治療した人から紹介された患者さんでも、それは同じです。
「あの人が治ったのなら私も」と思いながらも、「私は今度もきっとダメだ」との不安が拭いきれないのです。
私のクリニックでは、本人の了解が得られた場合には、臨床データとするために、治療前と治療中、完治後の写真を撮らせてもらっています。
ときには、改善後に.再発しないことを確認したいと思い、数カ月後、あるいは一年後にまたクリニックにきてもらおうとお願いすることもあります。
改善したことを確認した最後の診察のときに、そのお願いをすると、快く了解してくれる患者さんは少なくありません。
しかし、実際にまたクリニックにきてくれる患者さんはごく少数です。でも、その患者さんの気持ちが私にはわかります。
治ってしまったからもう関係ないというのではないのです。
またクリニックを訪れることで、アトピーに苦しんでいた頃の自分を思い出すのがいやなのです。
アトピーのことはもう忘れてしまいたい、自分の人生から消し去りたい、そういう気持ちがあるのだと私は思っています。
改善してもそう考えてしまうほど、アトピーとの闘いは辛く、苦しいのです。

アトピー性皮膚炎の赤ちゃんの写真


私のクリニックで治療を受けるアトピー性皮膚炎の患者さんの年齢はさまざまです。10年、20年とアトピーに苦しめられてきた中高年の人もいれば、若い人もいますし、小さな子供もいます。
これまでたくさんの患者さんを治療してきた経験から、長年アトピーに苦しんできて、いろいろな治療を受けてきた人ほど、時間がかかり、小さな子供は比較的早く治ることが多いといえます。
アトピー性皮膚炎は、西洋医学では何らかの原因で免疫機能に異常が起こったことによって発病するとされていますが、私はまえにもいったように、体のなかの毒が原因になっていると考えています。その体内毒素としては次の3つがあります。
生まれながらに体のなかにある因子(遺伝的要素)
食生活の歪みから蓄積されるもの
医薬品も含めた化学薬品、農薬、汚染物質など体外から侵人する有害物質
この三つの体内毒素のうち、遺伝的要素によるものはアトピーを発症した人であれば、例外なく持っています。
小さいうちに発病した子供は、その毒素が強く、多いと考えられるかもしれません。
しかし、問題は①と③の生活のなかで体内にはいってきて、たまった毒です。
年齢が高い人ほど、これらの食事によって摂取した毒、体外から侵入した毒が多くあります。
その毒をだしてしまわなければ、アトピーを完治させることができませんから、治療に必要な時間がどうしても長くなります。
それに対して、小さな子供の場合、体外からはいった毒の量は少なめです。
十数年もアトピーに悩んできた患者さんは、そのあいだ、ずっといろいろな病院で治療を受け、多くの薬を使い続けていますが、小さな子供は、病院で治療を受けた期間もそれに比べればずっとと短いのです。
そのため、アトピーにとっていちばん厄介な薬の毒がそれほどたまっていません。
これがひじょうに重要なポイントなのです。
アトピーの治療歴が長ければ長いほど、使った薬の種類、量が多ければ多いほど、時間がかかります
10年以上、薬を使い続けてきた患者さんは、1年から1年半が必要です。
20年以上の薬の使用歴があれば2年以上かかるケースもあります。
しかし、小学生以下の子供の場合、数カ月から半年できれいになるのがほとんどで、1年以上もかかることはまずありません。体がステロイド剤によってあまり痛めつけられていませんから、リバウンドの症状もごく軽くてすみます。
赤ちゃん、子供は大人に比べて、
新陳代謝が活発なために、薬の使用をやめ、食生活を改善すれば、毒が減っていくのも早く、治療との相乗効果が高いという理由もあるでしょうが、何よりも、病院で処方される治療薬による毒が少ないのが、早く治るいちばんの理由です。
みるみるうちにという表現がオーバーではないほど、アトピーの症状が治まっていき、きれいでみずみずしい、弾力いっぱいの肌が蘇ってきます。


※写真のアトピー性皮膚炎の赤ちゃん(お子さん)は、三通茶とポロンポロンだけで3〜4ヶ月でほぼきれいになりました。

アトピー性皮膚炎で苦しみ、いろいろな病院で治療を受けてもよくならない、かえって悪化するばかりと悩む人のなかには、転地療養を思い立ち、実行する入も少なくありません。
とくに、小さな子供がアトピーで苦しんでいる場合は、親がすこしでも空気や水がきれいで、環境のいいところに行けば症状がよくなるのではと考え、海辺や山あいなどに引っ越すケースをよく聞きます。
それまで都会暮らしをしていた人が、子どもの病気のためとはいえ、田舎に越すとなればいろいろとたいへんなこともあるはずです。
とくに、収人をどうやって得るかが、大きな問題で、引っ越し先でなかなか仕事が見つからない場合には、父親だけは都会に残って、週末だけ家族とともに過ごすというケースもあるようです。家族にとっては大きな負担ですが、子供の苦しむ姿を見ていると「アトピーがよくなるなら、この子の苦しみが軽くなるなら」と思うのでしょう。
実際、転地療養によってアトピーの症状がよくなるケースは見られます。
都会に暮らしていた患者さんが空気のきれいな田舎で暮らすようになると、アトピーがよくなる理由として、ダイオキシンや排気ガス、煤煙などの有害物質にさらされなくなるためだといわれていますが、それはその通りでしょう。
しかし、それだけでなく、環境も生活習慣もすべてが変わることが効果を上げるのだといえます。
空気中に含まれている有害物質は、体のなかに侵人して毒としてたまってアトピーの原因になるとともに、発病のきっかけにもなる可能性のあるものです。
いつもそうした有害物質にさらされて暮らしていた患者さんが、きれいな空気のなかで暮らすようになれば、それだけで体のなかの毒が減っていきます。
また、きれいな水も大きな要素です。
都会の水道水には塩素をはじめ、いろいろな体にとって毒となる物質が含まれています。
最近では、飲み水には浄水器を使ったり、ミネラルウォーターを買ったりして、きれいでおいしい、安心な水を飲もうとしている人が増えてきました。
しかし、ほとんどの場合、風呂や洗濯に使う水は水道水です。
風呂にはいれば水道水に含まれる有害物質が直接皮膚に触れ、洗濯した洋服に残留した有害物質もやはり皮膚に触れます。
それらは、場合によっては体のなかに侵入する可能性もありますし、皮膚を刺激して症状を発生、悪化させる危険が高いのです。
水がきれいな場所であれば、水道水に含まれる有害物質も、当然少なくなります。
また田舎暮らしになると、食生活が変化します。ファーストフードやコンビニ食品を口にする機会はあまりなくなるはずです。
また、地元でとれた鮮度のいい食材がたくさんあるために、加工食品を使うことも減るでしょう。
こうしたことによって、いちばん体のなかに毒をためやすい食事が大きく変わり、体内の毒が減っていきます。
さらには、時間に追われるような都会から、のんびりした田舎での暮らしに変わることで、精神的にもストレスが軽減されます。
これは大人ばかりでなく、小さな子どもにもいえることです。
まえにも触れたように、都会で暮らしているということは、毒に囲まれているようなものであり、毒が日々たまっているといっても過言ではありません。
アトピーの因子を持っている人であれば、発病してもあたりまえの環境です。
それが空気も水もきれいな場所で生活するようになり、食事も変われば、体のなかにはいってくる毒はずっと減りますから、体のなかの毒はすこしずつ減っていきます。
新陳代謝の活発な子供なら、毒が減るのも早いはずです。
見逃せないのは、転地療養をするのは、病院での治療に失望し、不信感を持った場合が多く、薬の使用をやめることが少なくないことです。
ステロイド剤などの化学薬品を使わなくなることも、アトピーがよくなる大きな理由です。
もし、転地療養によってアトピーを治したいと考えるのであれば、病院での治療、化学薬品の使用は絶対にやめなければなりません。
化学薬品を使い続けるのであれば、転地療養をしても意味がないのです。
ステロイド剤をやめれば、リバウンドが起こって一時的に症状がひどくなりますが、都会暮らしを続けている場合よりもリバウンドも軽くてすむでしょうから、我慢して、また使いはじめることのないようにしなければなりません。
それが転地療養を成功させるための絶対の条件です。

アトピー性皮膚炎でステロイド剤、抗アレルギー剤、免疫抑制剤、かゆみ止め内服薬の副作用の顔写真


病院で処方される皮膚病の治療薬の中心となっているのは、ステロイド剤、抗アレルギー剤、免疫抑制剤、かゆみ止め内服薬などです。
しかし、これらの薬はまえにも説明したように、皮膚病の原因である体内の毒素を分解して無毒化したり、排泄する作用はありませんから、皮膚病を完治することはできません。

毒素が体のなかで暴れるのを抑えて、皮膚病の症状であるかゆみや発疹、浮腫などを一時的に抑制するだけです
ステロイド剤をはじめとするこうした皮膚病の治療薬には、いくつもの問題点があります。
一つは、使いはじめたときには、それなりに症状を軽減、抑制する効果がありますが、しだいに効き目が薄くなっていくことです。
私たちの体は、同じ薬を使い続けていると慣れてしまい、効かなくなるという性質があります。また、まえにも触れたように、化学的に作られた薬は、体にとっては毒でもあるために、使い続けるうちに、体のなかに毒としてたまっていき、皮膚病を悪化させてしまいます。
そのために、効果が薄れたときには薬の量を増やす、別の薬を使うといった方法をとらざるを得ません。
副作用があることも大きな問題です。
ステロイド剤はお酒を飲んだときのような赤ら顔になったり、
ムーンフェイスと呼ばれる顔がむくんでパンパンに腫れたようになったりする副作用がよく知られています。
ステロイド剤は人間の体のなかで分泌されている副腎皮質ホルモンと同じ働きを持つものであるために、ステロイド剤を使うことで、体のホルモンバランスが崩れて、深刻な副作用があらわれるのです。
抗アレルギー剤や免疫抑制剤は、免疫の働きすぎを抑えてアレルギーや皮膚病の症状を抑えるものですから、免疫力の低下を招き、感染症などにかかりやすくなる危険があります。
また、何度もいうように、これらの薬は体のなかに毒としてたまっていき、皮膚病を悪化させるだけでなく、さまざまな病気の原因にもなります。
とくに、体内にはいった毒素を分解する働きをしている肝臓への負担は大きく、長期間使い続ければ、肝機能の低下を招くこともあります。
いちばん問題なのは、こうした症状を押さえ込んでいる薬は、使うのをやめたらかならずリバウンドが起こり、症状が悪化することです。薬の力で無理やり症状を押さえ込み、しかも薬そのものが毒になっているために、薬の使用を止めると、押さえ込まれていた毒が暴発して、症状が一気に悪くなります。
ステロイド剤の使用をやめたときのリバウンドがとくに激しいことは、医師も承知しています。
知っていながら患者に処方し、リバウンドを起こさせないために、使い続けさせるのです。
副作用が激しくて、ステロイド剤の使用をやめたいと考える患者も少なくありません。
しかし、医師に相談するとリバウンドの危険を告げられ、副作用に悩みながら使い続けるしかないというケースがほとんどです。
最近では、ステロイド剤の弊害を深刻に受け止めて、その処方を控える医師もすこしずつ増えてきました。
しかし、現代西洋医学では皮膚病の根本的な治療法はありませんから、ステロイド剤のかわりに、抗アレルギー剤や免疫抑制剤などの化学薬品を使うしかありません。

ステロイド剤や抗アレルギー剤、免疫抑制剤などは、一度使いはじめたら、リバウンドが起こることを覚悟しないかぎり、やめることはできません
使い続けていれば、副作用などで、いつかはかならず体に重大な影響があらわれます。
しかも、それは内臓などへの、命にかかわりかねない影響です。

自分の体、健康のことを考えたら、これらの薬は絶対に使ってはいけません
それは、薬を使うように指導する病院で治療を受けてはいけないということです。
皮膚病になったときには、
体のなかの毒をだす以外に治す方法はないのですから、食事をはじめとする生活を改善することを考えて、病院や薬に頼ろうという考えは持たないことです。

※写真の患者さんは、抗アレルギー剤、かゆみ止めの副作用により脂漏性皮膚炎となり、治療と併せて三通茶とポロンポロンをまじめに飲み続けて約2ヶ月でここまで回復しました。

アトピー性皮膚炎とともに、治療が難しいといわれている皮膚病が尋常性乾癬です。
乾癬は頭皮、肘、膝などの皮膚の硬い部分を中心に紅斑があらわれ、皮膚の角質層が鱗屑と呼ばれるフケ状になって剥がれ落ちます。
症状が進んでくると、紅斑が体中にあらわれるようになり、全身が赤くなることもあります。
尋常性乾癬は表皮細胞の異常増殖によって起こると、西洋医学では考えられています。
皮膚には表皮と真皮があり、表皮の新陳代謝のサイクルは年齢によっても違いますが、だいたい一カ月からニカ月といわれていますが、表皮細胞が異常増殖を起こして、このサイクルが一週間程度に短くなることによって乾癬が引き起こされるとされます。
しかし、肝心のなぜ表皮細胞の異常増殖が起こるのかという根本的な原因についてはいまだに明らかにされていません。
原因がわかっていないのですから、西洋医学では尋常性乾癬を完治させる治療法はありません。
現在、病院で行なわれている治療法はすべて乾癬の症状を抑える対症療法です。
治療法の中心は、ステロイド剤、光化学療法、ビタミンA誘導体、ビタミンDなどを使ったものですが、一時的に症状を抑えられるだけです。
尋常性乾癬では十数年も症状に悩み続け、ステロイド剤漬けのような状態になってしまっている患者も少なくありません。
尋常性乾癬になって十数年もたつ場合、長年のステロイド剤などの使用によって体内に毒素がたまり、ひじょうに近い関係にある皮膚病である掌せき膿庖症の症状を併発することも少なくありません。
私は尋常性乾癬の原因を、ゆがんだ食生活によって体内に毒がたまったことによると考えています。
とくに、肉などの動物性たんぱく質のとりすぎが乾癬の重大な原因になると考えられます。
乾癬の「癬」の字を分解してみると、やまいだれに新鮮の「鮮」、つまり魚と羊という字から成り立っていることがわかります。
乾癬という病名は中国に起源がありますが、古代中国で乾癬は、魚や羊の食べすぎが原因で起こる病気と考えられていたことが、その名からうかがわれます。
私のこれまでの治療経験でも、尋常性乾癬の患者さんは、動物性たんばく質の摂取過剰の傾向が見られ、肉食を控えることが治療の重要なポイントであることがわかっています。

尋常性乾癬は皮膚病のなかでもっとも治療が困難なものといわれていますが、乾癬はかならず治ります。
病巣が全身の30パーセント以内であれば、半年間の治療が必要です。
十年以上の病歴があり、ステロイド剤などの治療薬をそのあいだずっと使用してきたり、全身に症状が広がっている場合には、時間がかかりますが、それでも70パーセントの患者さんが一年半かかります。
尋常性乾癬の治療では体内にたまった毒を出すこととともに、食生活を改善して、肉類の摂取を控えることが不可欠です。
肉、とくに羊、牛、内臓類は絶対に控えなければなりません。
魚もマグロ、カツオなどの赤身の魚、青魚などは控え、食べるのであれば白身の魚にする必要があります。
私のクリニックを訪れる尋常性乾癬の患者さんのなかには、乾癬は治らないといわれ、あきらめていたという人も多くいます。
しかし、ステロイド剤などの使用をやめ、食生活を見直し、体から毒をだしていけば、尋常性乾癬もきれいになるはずです。

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