皮膚病になっても病院に行くことは考えずに、体のなかにたまった毒をだすことを心がけるべきだといいましたが、いま病院で治療を受けている入も、すぐに治療を受けるのをやめるべきです。
いまの西洋医学では皮膚病を治すことはできないのだから、病院に通って治療を受けることは時間とお金のムダです。
それどころか、治療を受けることによって皮膚病がさらに悪くなるケースが非常に多いのです。
私のクリニックでは、これまでアトピー性皮膚炎や尋常性乾癬の重症患者を7000人以上も治療してきました。
患者さんが最初にクリニックに診察を受けにやってきたとき、必ずこれまでどんな治療を、何年ぐらい受けてきたかを質問します。
「いろいろな薬を使ったのに、ちっともよくなりませんでした」、「いくつも病院を変えて治療を受けたのに、ひどくなる一方で」といった答えが返ってくると「これは時間がかかるな」と思いますし、患者さんにもそう伝えます。
なかには「最初は病院に行ったのですが、ちっともよくならないので、あきらめてもう何年も何の治療もしていませんでした」という患者さんもいます。
こうしたときには「この人はすぐに治るかもしれない」と思います。
また、クリニックにきた患者さんには、必ず「いま受けている治療、使っている薬はすぐにやめてください」といいます。
もし、どうしても病院での治療や薬を続けたいという患者さんがいたとしたら「どうしても私の指示に従ってもらえないのであれば、申し訳ありませんが、治療はできません」と言わざるを得ないでしょう。
現在、多くの病院で行なわれている皮膚病の治療、使われている薬は、かゆみや湿疹、炎症などの症状を一時的に抑えているだけで、皮膚病そのものを根本的に治す効果は全くありません。
それどころか、皮膚病は治療を受ければ受けるほど、薬を使えば使うほど悪くなります。
これまでたくさんの患者さんをみてきた経験からも、病院での治療を長く受けてきた人ほど、薬をたくさん使ってきた人ほど、症状が悪化しているケースが多く、改善するまでに時間がかかります。
はっきり言ってしまいますが、いまの西洋医学の治療法ではどんな皮膚病も治すことはできません。
現代西洋医学では、科学的に皮膚病をさまざまな角度から研究、分析していますが、なぜ皮膚病が起こるのかというもっとも根本的で、重要なことは解明されていません。
たとえば、アトピー性皮膚炎は免疫機能の異常が原因になっていると、最近では考えられるようになっています。
しかし、その免疫異常がなぜ起こるのか、どうすれば免疫の異常反応を正常に戻すことができるのかはわかっていないのですから、アトピー性皮膚炎の根本的な治療法があるはずがありません。
いまアトピー性皮膚炎の治療法とされるものは、アトピー性皮膚炎を治すのではなく、かゆみや炎症などの症状を一時的に抑えるだけの、治療法とはいえないものです。
これはアトピー性皮膚炎だけでなく、すべての皮膚病について同じことがいえます。
皮膚病がどうして起こるのかという根本的な問題ではなく、皮膚にあらわれた症状に注目し、それを抑えるにはどうすればいいかだけを考えているのが西洋医学なのです。
そんな西洋医学の治療を何年、あるいは何十年受けても、皮膚病が完治することはありえないのは当然です。
さまざまな化学薬品を処方され、使い続けるために、それらの化学薬品の成分が体のなかに毒となってたまっていき、体内の毒がさらに増え、皮膚病の症状は悪化してしまいます。
病院での治療で皮膚病がよくならない、悪化する一方だということから、民間療法を頼る人もいますが、私の知るかぎり、民間療法で皮膚病を完治させることができるものはありません。
民間療法のなかには「副作用がない」「みるみる皮膚病がよくなる」といった宣伝文句を謳っているものもありますが、眉唾と考えたほうが安全です。
病院で処方される薬と同じ成分が含まれたものを、まったく成分の違う、安全性の高い薬として売ったり、ほとんど効果がないとしか思えない成分を混ぜて特効薬かのように売る詐欺まがいの民間療法、民間薬もあります。
こうした民間療法で皮膚病が治るはずはありませんし、皮膚病が悪化するだけでなく、体のほかの部分にまで害が及ぶ危険さえあるかもしれません。
皮膚病を治すために、病院を何軒も回ったり、いろいろある民間療法に頼っても意味のないことです。
治療をするほど、薬を使うほど皮膚病は悪化します。
何度もいうように、皮膚病を治すには、体のなかにたまった毒をだすことしか道はありません。
食生活を見直すなど、体内の毒を減らすことをせずに病院や薬に頼るのは、自ら皮膚病を悪くしているとしかいえません。いま病院で行なわれている治療法も、使われている薬も、さらには民間療法も、皮膚病を悪化させることはあっても、治すことはないのです。