アトピー性皮膚炎(皮膚病)になったら、医者にかかっても薬を塗ってもいけない
あなたは皮膚病になったことがわかったら、どうするでしょうか。
多くの人が皮膚科に行って専門医に診察してもらい、薬を処方してもらおうと考えるか、薬局やドラッグストアに行き、治療薬を買ってくるのだろうと思います。
しかし、私からのアドバイスは「皮膚病になったら、医者に行ってはいけないし、薬を塗ってもいけない」です。
「医者でありながら、何をいっているんだ」と思う人もいるかもしれませんが、病院で処方される薬にしろ、薬局で売られている薬にしろ、皮膚病の治療には根本的には何の役にも立ちません。
それどころか、かえって症状を悪化させ、皮膚病を治りにくくさせてしまう危険が大きいのです。
何度も繰り返していますが、皮膚病の原因は体のなかに毒がたまっていることです。
その毒が一定量以上たまったときに、金属や植物、動物、食品、紫外線などがきっかけを与えて、皮膚病が起こります。
皮膚病の症状が起こった部分の皮膚に薬を塗って一時的にかゆみや炎症を抑えても、それはあくまでも一時しのぎでしかありません。
皮膚病を治そうとするならば、その根本原因である体のなかの毒を排泄し、減らすこと以外にないのです。
その毒を減らすことをせずに、むしろ毒を増やすことにもなりかねない薬を使っても、皮膚病がよくなるはずがないでしょう。
皮膚病になったら、皮膚にあらわれた症状には目をつぶって放っておくのがもっとも賢明です。
そして、皮膚病のおおもとの原因である、体のなかにたまった毒を排泄することを考えるべきです。
湿疹や紅斑を放っておけば、かゆみが続いて、つらいかもしれません。
しかし、体のなかの毒が減っていけば、皮膚の症状は次第に治まっていき、湿疹やかゆみもなくなっていくものです。
それまでの辛抱だと考えて、薬を使うことを我慢するのです。
最終的には、それが皮膚病をもっとも早く根本から治す方法です。
皮膚病はどんなものでも、最初は虫にさされた程度の湿疹ができる軽いものです。
この段階であれば、生活習慣や食事を見直して、体に毒がたまらないようにするとともに、適度な運動などで汗をかく、水分をたっぷりととって排尿をよくする、食物繊維の摂取量を増やして便の量を多くするといったことで、体のなかから毒が排泄されやすいように心がければ、皮膚病を治すのはそんなに難しいことではありません。
皮膚病については、あまりにも多くの間違った常識がまかり通っています。
皮膚病は治療をせずに放っておくと、どんどん悪くなるというのもそうです。
放っておいて悪くなるのは、本人が皮膚病になったことに対して無関心で、皮膚に異常があらわれる原因となった毒がたまる生活を改めようとしないからです。
そのために、毒は更にたまっていき、皮膚病が悪化していくのであって、皮膚にあらわれた症状を放っておいたことが、悪化させた原因ではないのです。
また、皮膚病を放っておいて、他人にうつしてしまったらどうしようと心配する人もいるかもしれませんが、そのような心配はいりません。
接触によって感染する菌が発症のきっかけとなるような一部のものを除けば、ほとんどの皮膚病は他人にはうつりません。
自分の体のなかで、ほかの場所へと広がっていくだけです。
皮膚病は体のなかにたまった毒を排泄するために皮膚に症状が起こっているのですから、基本的には他人にはうつらないのです。
菌が発症のきっかけとなる皮膚病であっても、相手が体のなかに毒がたまっていて、しかも、その皮膚病が起こる因子を持っていなければ、たとえ接触したとしても発病することはありません。
皮膚病になったら、症状には目をつぶって、体の中の毒を出すことを考える、これには例外はありません。
湿疹や蕁麻疹であっても、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬であっても一緒です。
違いは、軽い湿疹であれば、体のなかの毒が少ないために治るのも早く、アトピーや乾癬は毒の量が多いために、治るまでに時間がかかるということです。